プラスチックは私たちの生活に欠かせない素材ですが、その一方で環境問題の大きな原因ともなっています。プラスチックの廃棄には多くのコストとスペースが必要で、海洋汚染や生態系への影響も深刻です。そこで、プラスチックの再利用やリサイクルが重要な課題となっています。
そんな中、産業廃棄物処理業のある企業が、プラスチックの再生に挑戦しています。同社は、鉄・非鉄金属の処分が可能な事業者であり、廃棄物の分別に関するノウハウ・知見が豊富です。これまでは、産業廃棄物(鉄・非金属)の再資源化、産業廃棄物の処理という事業のみをおこなっていましたが、新たな事業として「産業廃棄物破砕サービス、再生プラスチック原料、木製チップの販売」を着手することにしました。
そのために必要なのが、「高性能破砕機の導入」です。この機械は、産業廃棄物を細かく破砕し、再生プラスチック原料や木製チップに加工することができます。これにより、廃棄物の量を減らし、有効利用することができます。また、再生プラスチック原料や木製チップは、さまざまな用途に応用できるため、新たな収入源となります。
このように、同社は、自社の強みを活かしながら、社会問題に取り組む機会を見出しました。この取り組みは、事業再構築補助金の対象となり、高性能破砕機の導入に対し補助金が採択されました。事業再構築補助金とは、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた中小企業や個人事業主が、事業の再構築や変革に向けて必要な経費の一部を補助する制度です。
同社の代表は、「プラスチックの再生は、環境にも経済にも貢献できると考えています。補助金のおかげで、新たな事業に挑戦できることを嬉しく思います。今後も、社会にとって価値のある事業を展開していきたいと思います」とコメントしています。